がん治療は常に進化しているため、
患者さんが自分に適した情報を得ることが
難しい場合があります。
この問題に対応するため、当社は患者さんに
治療の選択肢の1つとして
患者の治験情報を提供する
サービス「Trial Navi」のご紹介を開始しました。

本サービスのご紹介は現在、実証として期間を定めて行っております。
今後のご紹介については実証の状況によって調整を行う予定です。

がん治療について

がんは、腫瘍の大きさや性質、広がりなどを検査したうえで、治療方針を決めていきます。多くのがんでは、がんの進行の程度を示すステージ(病期)やがんの性質、体の状態などを踏まえて総合的に判断されます1)。がんの種類、進行度合い、患者さん個々の状態によって治療法はさまざまなので、気になることは担当医や看護師に相談するようにしましょう。

がんの標準治療

がん治療では、最新の治療が最も優れているとは限りません。さまざまな研究により、有効性と安全性について「科学的な根拠と裏付け」に基づいた観点で、現在利用できる「最良の治療」であることが示され、多くの患者さんに推奨される治療のことを「標準治療」と言います2)
多くのがんの標準治療は、診療ガイドラインという文書にまとめられています1)。がん診療連携拠点病院などのがんの治療を行う病院では、診療ガイドラインに沿った標準治療が行われています。

標準治療に含まれる治療

標準治療の内容はがんの種類によって異なりますが、主に以下の3つが含まれます。
がんの種類や進行度によって、それぞれの治療法を組み合わせて、より高い治療効果を目指します3)

手術

がんそのものや、がんのある臓器を取り除くことや機能の再建を目的に行われます4)。開腹手術や開胸手術で直接がんを確認しながら取り除く方法、手術する部位を胸腔鏡や腹腔鏡といった内視鏡で見ながらがんを取り除く方法があります。また、手術で臓器を切除したことによって正常な機能が失われてしまう場合には、臓器同士をつなぎ合わせるなどを行い、機能を回復させるための手術(再建手術)を行うことがあります。がんの種類や病気の進み具合で適切な方法を選択します。

薬物療法

がんを治すため、あるいはがんの進行を抑えたり、がんに伴う症状を和らげたりするために行う治療です5)。使用するお薬の種類によって、化学療法、ホルモン療法、分子標的療法、免疫療法などに分類されます。

放射線治療

放射線をがんのある部位に照射して、がん細胞内のDNAを切断してがん細胞にダメージを与える治療です6)。がんを治すこと、あるいは痛みなどの症状を緩和することを目的に行われます。単独で行われることもありますが、手術や薬物療法と併用されることもあります。

先進医療とは

先進医療は、現在の治療法よりもさらに治療効果の高い治療法を見つけようという試みのうち、厚生労働省に“先端医療”として認められている治療で、実施承認を受けた医療機関でのみ実施可能なものです。多くは保険診療と併用での実施が認められています。

治験とは

■ 図:臨床研究のなかでの治験の位置づけ

臨床研究 臨床試験 治験

がん治療では、より良い治療法を生み出すために、人を対象とした研究(臨床研究)が多く行われています。臨床研究のなかでも、厚生労働省から医薬品・医療機器としての承認を得るために行うものを治験といいます7)

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